はじまりの季節
四月。
入園式、入学式、入社式。
新しい環境に身をおく季節。
追いつかないほどの変化に
自分だけが取り残されるような焦りを感じてしまう。
今がこれまでと違うように
何事も必ず変化していくのにずっとこの状態が続いていくような不安がある。
把握しきれないたくさんの情報に押しつぶされそうになってしまう。
新しい全てに心をときめかせていたいのに
心は沈み、視線も落ちてくる。
理想と現実に苦しくなって眠れないけど、
それでも朝はくるから仕度をして家を出て、混み合う電車に乗り込むことの繰り返し。
会社のドアを開ける瞬間、小さなため息を吐いてしまうが
幸せが逃げると、すっと息を吸う。
楽しいことも辛いことも、望もうが望むまいが全ては必ず終わる
と、呪文のように唱えることが必要な時もある。
幸福な時は、ずっとこの時間が続けばいいと願うのに、
嫌な事は早く終われと思う。
都合よく考えてしまうけどそれでいいと思う。
今日もがんばろう。