自分が幸せならそれでいいの?
先日二冊の本を読んだ。
アル・ゴア著の『不都合な真実』と山本良一著の『世界を変えるお金の使い方』だ。
世界はたくさんの問題で溢れている。
飢餓、貧困、環境汚染、戦争、差別、その他数えきれないほどのたくさんの問題。
日本という平和で豊かな国で暮らしていると、
このような問題は知ろうとしなければなかなか入ってこない。
たまに路上で募金活動をしている人を見るけれど、
そっと見ないふりで忙しいふりをして通り過ぎてしまえば、
何も知らないまま日常生活を続けることができる。
けれど、今、私が思うのは、無知は罪だということ。
地球という一つの惑星で生きている私たちは、
現実を知り、手を差し伸べる勇気と愛を持たなければいけない。
多くの人々が、自分から世界を知ろうとしないのは、
目を覆い、耳をふさぎたくなるような現実が、
この世界のどこかで確かに起きているとわかっているからだと思う。
知ってしまえば、無視することなどできない問題が
あまりに多すぎることを感じ取っているからだと思う。
私一人が行動をしたところで世界を変えることなどできないと
そう言う人もいるだろう。
けれど一人ひとりが行動を変えなければ、
結局世界は何も変わらない。
世界には自分の利益のために事実を曲げてしまう人がいる。
本当にそれでいいのだろうか。
自分が幸せならそれで幸せ?本当に?
私たちが当たり前だと思っていることを、夢見ている人がいる。
蛇口をひねればきれいな水が出てくる。
雨風を気にせず安心して眠れる家がある。
学ぶ機会が与えられている。
誰かの未来をほんの少し明るくできる力があるのに、
どうしてそれをしないの?
誰か、どうか、助けて、と心からの叫びが
今日もどこかで掻き消されていく。
苦しい誰かの現実が、もし自分の現実なら?
家族なら?恋人なら?友人なら?
何もしないでいられるの?
今更とか、遅いなんてないから、
まずは知ること。
そして、行動すること。